令和2年6月8日(月)  目次へ  前回に戻る

てるてるの思い通りに晴れると、明日も暑くなりそうでにゃー。

平日は一日がなかなか長いです。

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そして明日もまた一日がくるのだ。

そこで、こんなコトバは如何でしょうか。

忍到熟処則憂患消、 忍ぶこと熟処に到ればすなわち憂患消え、

淡到真時則天地贅。 淡きこと真時に到ればすなわち天地も贅なり。

「贅」(ぜい)は「無用のもの」。

がまんがまんと耐えているうちに、充分なぐらい耐えたなら、あるときから何の憂いも心配もなくなってしまうもの。

淡泊で欲の無いのもそれがホントのキモチなら、天と地さえ無用の物になって、何も思い煩うことがない。

耐えていればなんとかなる、というのです。ホントかなあ。逃げ出した方がいいのでは?

われわれは世俗の世界に生きているので、世俗世界に背を向けてしまうわけにはいかないのだ。

少しだけ、距離を置いて、

敢于世上開眼、 敢て世上において眼を開き、

肯向人間皺眉。 肯て人間(じんかん)に向かいて眉を皺めん。

 いやなんだけど、世の中のことに対して目を開いてこれを見究め、

 めんどくさいんだけど、ニンゲン世界に向かって、眉を顰めてみよう。

と言っている人もいます。

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「酔古堂剣掃」巻十「豪」より。わしは逃げ出してしまってもいい、逃げ場所も寒山とか桃源とか無何有の野とかいろいろある、という考え方なんですが、逃げ出さないとすると、まだあと四日は平日のニンゲン世界に行かなければならない。

さっき近所のお寺の掲示板に書いてあった

気にくわぬ風もあろうに柳かな

の句を唱えつつ、みなさん明日はガマンしてみよう。わしはもうムリじゃが・・・。

 

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