平成27年6月11日(木)  目次へ  前回に戻る

おいらたちは集まっても忙しそうなやつは一人もいないけど。

今日は某社の中堅幹部四人(M1,S,Y,M2諸氏)とアナゴ食った。アナゴおいしかったですが、みなさんやはりいろいろ忙しいらしい。

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思うんですが、

而今士大夫聚首時、只問、我輩奔奔忙忙、熬熬煎煎、是為天下国家、欲済世安民乎。是為身家妻子欲位高金多乎。

而今(じこん)、士大夫聚首の時、只問え、「我が輩奔奔忙忙として、熬熬煎煎なるは、これ天下国家の為に世を済(すく)い、民を安んぜんと欲するか。これ、身家妻子のために位高く金多きを欲するならんか。。

ゲンダイにおきまして、管理者クラスの士大夫のみなさんが頭を寄せ合ったときには、お互いにこのように質問しあわないといけないと思いますよ。

「われわれが毎日毎日走り回りムチャクチャ忙しくて、下から火であぶられたり炒められたりしているかのように動き回っているのは、なんのためなのか? 

A 天下国家のために、社会を救済し、人民を安らかにしてやろう、と思ってこんなに忙しいのか? 

それとも、

B 自分自身、自分の家、女房・子どものために、高い地位とより多い財産を求めてこんなに忙しいのか?」

世之治乱、民之死生、国之安危、只於這両箇念頭定了。

世の治乱、民の死生、国の安危、ただ這(こ)の両箇の念頭において定まれり。

社会が治まるか乱れるか。人民が生存できるかできないか。邦国が安定するか危機に陥るか。すべて、このAとBのどちらであるか、によって決まってくるのである。

嗟夫、吾輩日多而世益苦、吾輩日貴而民益窮、世何貴於吾輩哉。

嗟夫(ああ)、吾輩日に多くして世ますます苦しみ、吾輩日に貴くして民ますます窮すれば、世何ぞ吾輩において貴ぶあらんや。

だいたい、われわれが富裕になると一般社会は逆にどんどん苦しくなる。われわれの地位が高くなると一般人民たちは逆にどんどん窮乏していく、などということになったら、われわれの言うことを誰が聴いてくれるだろうか。

それはそうですね。

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明・呂坤「呻吟語」巻四・品藻篇より。

呂新吾先生はもちろん「A」でなければダメ、「B」だとダメ、と言っているのですが、実はA・B以外に、

C 毎日忙しくしていると何かをしている気になってキモチいいからだ。

という答えがありそうな気がします。Cは止めましょう。・・・と思っていてもCの人があちこちにいて巻き込まれるんだよな〜。

 

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