令和元年10月23日(水)  目次へ  前回に戻る

眠い・・・眠気ざましにおばけが五重塔から飛び降りた?

きついシゴトが結局また明日に。今日は明日への不安から食い飲み放題で食い飲みし過ぎて腹が苦しい。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

肉も魚もたくさん食べてしまいました。

囂囂買魚肉、 囂囂(ごうごう)として魚肉を買い、

担帰ワ妻子。 担い帰りて妻子にワ(くらわ)す。

「囂」(ごう)はやかましく言い騒ぐ様子。

 やかましく値段の交渉をして、魚と肉を買い、

 担いで家に帰って、女房子供に食らわせる。 

何須殺佗命、 何ぞ佗(た)の命を殺すを須(もち)いんや、

将来活汝已。 将(も)ち来たりて汝を活かさんとするのみ。

 どうしてそいつら(その魚やドウブツ)の命を殺すことが必要なものか、 

 ただ、持って来ておまえたちが生きていけるようにしようとするためではないか。

しかし、こんな生活は如何なものなのであろうか。

此非天堂縁、 此れ、天堂の縁にはあらず、

純是地獄滓。 純(もっぱ)らこれ地獄の滓(し)ならん。

「これは極楽や天界に関わるご縁ではないのう。

 ほとんど地獄の中でも搾りかすのようなものじゃわい」

・・・というような話声がするのでその方を見ると―――

なんと、

徐六語破碓、 徐六、破碓に語る。

始知没道理。 始めに知る、没道理なることを。

 徐六さんが、壊れた臼に向かってしゃべっているのだ。

 わかってはいた、(わしらの人生は)理屈の通らないことばかりだ、と。

「徐六」は「徐さんちのいとこの中で六番目の男の子」ということですが、おそらくありふれた名前、ということで使っているのだと思います。そこらのおっさんです。それが壊れた臼を仲間だと思ってしゃべっている・・・不条理の世界です。われらの人生はこのような不条理ばかりである。それはみなさんも知っているのでしょう。それなら早いところ脱け出しましょう・・・。

・・・・・・・・・・・・・

「寒山集」より。肉や魚は食わないようにしたいんですけど、なかなか社会人の生活は理屈の通らないことばかりなんです。そして眠いときに眠れない。

 

次へ