平成30年11月7日(水)  目次へ  前回に戻る

五色のカメである。こんなドウブツは現実にはいない妄想である。と思ったが、現実も妄想なので五色のカメは存在するであろう。

感情なし。やる気無し。明日から業務上の都合で出かけるので、今日は早く寝ます。

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早く寝ても、最近は、佳夢はもちろんのこと、悪夢さえ見ることが少ない。

夜夢都是妄、 夜夢はすべてこれ妄なれば、

無一可持論。 一も持論すべき無し

 夜に見る夢はすべて妄想でしかないから、

 その中には何一つ意味のあることは無い。

それなのに、

当其夢中時、 その夢中の時に当たりては、

宛兮在目前。 宛として目前に在り。

 夢を見ているその時には、

 あたかも目の前にある現実のように感じているものだ。

これはどういうことであろうか。

考えてみます。・・・・・・・・・・・

おお、そうじゃ、

以夢推今日、 夢を以て今日を推せば、

今日亦復然。 今日もまた、然るなり。

 今このとき、現実の世界にいる、と思っているわけじゃが、夢の中でも現実のように感じるということから推測すれば、

 今このときもまた、夢の中なのではないだろうか。

この現実世界には意味を持つようなことは何も無いのである。

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本朝・大愚良寛さんの詩である。当たり前の一丁目一番地みたいなことが書いてあるだけの詩(これが「当たり前」と感じられないひとがいるとは思えません)ですが、良寛さんがおっしゃっているのだ、と思えばありがたいではありませんか。

ありがたいのう。ではこのじじいからお先に、そろそろ現在の「夢」から覚めさせていただくことにしますかのう。ほっほっほ

 

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