平成29年11月6日(月)  目次へ  前回に戻る

赤とんぼ。かなり肥満しているようである。

すごく眠いんです。睡眠時無呼吸症候群の治療始めてからこんなに調子悪いのは始めてである。明日また会議で眠ってしまったら、世間の人はどう見るであろうか。

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世間の人はどう見るかは知りませんが、

我見世間人、 我、世間の人を見るに、

箇箇争意気。 箇箇に意気を争う。

 おいらの方から世間のひとを見てみると、

 みんなそれぞれ他者に勝とうとして争いあっているなあ。

「それはそうでしょう、生きるために必死なのだ」

と思っていましたら、

一朝忽然死、 一朝忽然と死して、

只得一片地。 ただ一片の地を得るのみ。

闊四尺、   闊(ひろ)さ四尺、

長丈二。   長さ丈二。

一尺の長さは時代によって少しづつ変動がありますが、ここは30センチで換算しておきます。

 ある朝突然に死んでしまい、

 そうなるとわずかな地面をもらうだけだ。

幅は1.2メートル、

長さは3.6メートル。

要するに棺を埋める地面だけである。

そうなってもまだなお、

汝若会出来争意気、 汝、もし出来して意気を争わんとなれば、

我与汝立碑記。   我、汝のために碑記を立てん。

 おまえさんに、ひとと争いたいというキモチが出てくるようだったら、

 わしはおまえさんのために石碑を立ててやろう。

―――このひとは極めてまれなひとである。死んだ後も他人と争おうとしたのだ。

と。

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「寒山詩」より(第313篇)。案外広い地面をもらえるようです。

 

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