平成29年8月27日(日)  目次へ  前回に戻る

ラーメンを食べ終わって他者の動きを伺うぶた公家、ぶたとの、ぶた僧侶。替え玉をするのか他のものを注文するのか、一触即発である。ドウブツと食をめぐる争いは厳しい。

つくつくつくつく・・・・

と鳴いていましたら、ぽいと捕まってここに連れられてきました。

HPの更新をしろ、というのです。

お。なんだ、夏ゼミのみんみんまるのムクロが転がっているな。昨日まではこいつが更新してたんだな。いいなあ、おいらも早く行きたいなあ・・・。

まあいいや、おいらたち秋ゼミは前向きなタイプなんです。HPの更新だけすればいいんでしょう? まさかセミに会社に行けとかは言わないでしょうから、気楽なもんだ、つくつくつくつく・・・

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天高高不窮、 天は高高として窮まらず、

地厚厚無極。 地は厚厚として極まり無し。

 天空の高さは無限である。

 大地の厚さは測りようがない。

動物在其中、 動物その中に在りて、

憑玆造化力。 この造化の力に憑(よ)る。

 おいらたちドウブツは天と地の間にいるんだ。

 ものを生じ育て変化させるこの巨大な力のおかげで。

ところが、その中で、おいらたちドウブツは

爭頭覓飽暖、 頭を争いて飽暖を覓め、

作計相噉食。 計を作して相噉(くら)い食う。

 先を争って、腹いっぱいなろう、ぬくぬくと暮らそうと戦いあい、

 謀略を立てて互いに食ったり食われたり、しているのだ。

ただしセミはモノを食べませんので、関係無いですけどね。

こんな暮らしでは、

因果都未詳、 因果すべて未だ詳らかならず、

盲児問乳色。 盲児の乳の色を問うがごとし。

 未来の生ではいったいどうなってしまうのやら、よくわからん。

 目の見えないひとが、乳の色がわからないでいるように。

不安になりますよねー。え?みなさんは不安にならないんですか。

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「寒山集」より。この詩集はおいらたちセミにとってはバイブルのようなものなので、週のはじめには必ずこれを読むんでつくつく。

ちなみに「盲児、乳の色を問う」「大般涅槃経」に出てくる有名な譬喩です。さすがのみなさんも、「もっと詳しく知りたい」と思うことでしょう。しかし今日はもう遅いので、明日にしたいと思いボーシ!

 

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