平成28年5月16日(月)  目次へ  前回に戻る

新月が半月に、半月が満月に、月が半分満ち欠ける間が一週間・・・。

がんばったのに、たった一日過ぎただけ。まだ今週四日もある。

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ああ、窮まってまいりましたなあ。

ところでみなさんは「四窮」というものをご存知ですか。どれか一つがあれば、その人の人生は不幸なものとなるとされます。

百姓凍餒、謂之国窮。

百姓凍餒(とうだい)す、これを「国窮」と謂う。

人民が凍え、餓える。これを「国の困窮」という。

そんな国のそんな時代に生まれあわせるのが不幸なのである。

妻子困乏、謂之家窮。

妻子困乏す、これを「家窮」と謂う。

女房子供を貧乏で苦しませる。これを「家の困窮」という。

芸のためならしかたない?

気血虚弱、謂之身窮。

気血虚弱なる、これを「身窮」と謂う。

生気や血気が弱弱しい。これを「身の困窮」という。

そして、最後の四つ目は・・・

学問空疎、謂之心窮。

学問空疎なる、これを「心窮」と謂う。

学問が空っぽ・無内容である。これを「心の困窮」という。

これは四つ目でみんな引っかかるなー。ゲンダイに「不幸」でないひとはいない、ということだ。

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「呻吟語」第六十則。おいらも無内容だから不幸なのだ。

ちなみに↓こういうのは「国窮」

わが家なき露の大地ぞよこたはる

明日いかに焦土の野分起伏せり

藷(いも)負うて相かへりみし顔は誰   加藤楸邨(1905〜93東京)(句集「野哭」)

昭和20年後半〜21年のだそうです。

 

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