平成26年8月31日(日)  目次へ  前回に戻る

 

また明日は月曜日ですよ。繰り返す「恐怖の一週間」。

もう耐えられなくなってきた。帰ろう。帰ってしまおう。あのふるさとへ。

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ということで、これ↓は実は唐の時代に、おいらに贈られた詩だったんです。

―――ここまで同行してきたのだが、このあたりが限りであろう。

下馬飲君酒。  下馬して君に酒を飲ましむ。

 馬を下りて、君に別れの一杯を飲ませた。

そして、

問君何所之。  君に問う、いずくにか之(ゆ)くところぞ。

 君に問うた。「これからどこに行こうとするのか」

この「君」が実はおいらなんです。

君言不得意、  君は言う、意を得ず、

帰臥南山陲。  帰りて南山の陲(ほとり)に臥せん、と。

 君は答えて言うた。「どうもうまくいかなかったのだ。

 (郷里に)帰って、あの南山のふもとでごろごろ寝るばかりの生活をしようと思う」

そうか。それならばここで別れて、

但去莫復問、  ただ去れ、また問うこと莫かれ、

白雲無尽時。  白雲は尽くるの時無からん。

 振り向きもせずに行ってしまえ、もうわたしのことを気にかけてもらう必要もない。

 (君の帰りゆく地では)白い雲はもくもくと永遠に湧き続け、君にはもう何の憂いも無くなるのだろう。

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唐・王維「送別」。すばらしいでちゅねー!おいらはありとあらゆる「漢詩」というものの中で、この詩が一番・・・ちょっと言い過ぎかな、これなんかもあるし→白雲のうた)・・・えー、五本の指に入るぐらい、スキでちゅう♡♡♡

・・・ということで、八月も尽きましたし、おいらは白雲湧く南山のほとりに帰ることになりました。みなさんどうも長い間ありがとう。

 

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