平成26年4月8日(火)  目次へ  前回に戻る

 

明日はいよいよしごと爆弾が破裂するか? ・・・と、毎日毎日心配ばかりしていますが・・・。

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六朝の宋のころ、広州地方では「黄文鬼」という精霊(妖怪)が出ると畏れられた。

この妖怪は、

所著衣帽皆黄。

著るところの衣・帽、みな黄なり。

着ている服、かぶっている帽子、すべて黄色なのである。

そして

至人家、張口而笑。

人家に至るや、口を張りて笑う。

人家の前まで来て、口を大きく開けて笑うのである。

すると、その家では

必得疫。

必ず疫を得。

必ず病人が出るのであった。

その姿は、

長短無定、随籬高下。

長短定まらず、籬の高下に随う。

背の高さが一定ではなく、その家の垣根の高さに応じて、(ちょうど顔が出て家の中に向かって笑うぐらいの)背丈に変化するのである。

ああ、なんと怖ろしい妖怪でありましょうか。

しかるに、

自不出已十余年、土俗畏怖惶恐不絶。

出でざるよりすでに十余年なるも、土俗、畏怖し惶恐すること絶せず。

もう十余年もこの妖怪を見た者はいないが、それでも当地の人民ども、こやつを恐怖し、おののき続けているのである。

十余年も出ないならもういないのかも知れません。気にしなければいいのに。

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南朝・宋・劉敬叔「異苑」より(「太平御覧」巻884所収)。

しごと爆弾もこの「黄文鬼」と同じで、気にしなければ・・・と思った瞬間にバクハツするものである。とにかくバクハツするまで心配し続けるしかないのだ。針のむしろの上の風船の気分である。

 

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