平成25年5月26日(日)  目次へ  前回に戻る

 

フィールドワークから帰ってきました! ・・・と思ったら、明日はもう会社。

(T_T) 

心の平安を求めておりましたら、こんな言葉が聞こえてきた。

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老師曰く、

日生月落、古今異乎。

日生じ月落つ、古今異なれるか。

「毎日、太陽が昇り、月が沈む。これは今とむかしでちがうことだろうか。」

ある人答えて曰く、

同也。

同じきなり。

「同じです」

老師曰く、

雲白山青、古今異乎。

雲白く山青きは、古今異なれるか。

「雲は白い。山はみどりじゃ。これは今とむかしでちがうことだろうか。」

「同じです、先生」

夏葛冬裘、古今異乎。

夏は葛し冬は裘す、古今異なれるか。

「夏になればひとびとは葛を編んだような凉しい服を着る。冬になれば毛皮のようなあたたかな服を着る。これは今とむかしでちがうことだろうか。」

「同じです、先生」

よろしい。

すなわち

天同也、地同也、人同也。

天同きなり、地同じきなり、人同じきなり。

天も、地も、ニンゲンも、ずっとちっとも変りはしていないのだ。

そして

人寓形於天壌之間、特須臾耳。

人の形を天・壌の間に寓するは、特に須臾なるのみ。

ニンゲンが身体を天と地の間に間借りしているのは、ほんのあっという間のことでしかない。

宜流浪大化之中以順其同焉可也。

よろしく大化の中に流浪して、以てその同じきに順(したが)うべくして、可なり。

大いなる変化の中でわしらは流れゆく存在でしかない。ずっと変わりのないものに従順に生きていけば、それでよいのじゃ。

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明・葉子奇「草木子」巻四より。「自然主義」ですね。

う〜ん、でも、やっぱり平日はイヤだなあ・・・。

 

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