平成22年10月17日(日)  目次へ  前回に戻る

むかし、ジャズ喫茶華やかなりしころ―――。

レディー(ビリー=ホリディー)の曲がリクエストされて店にかかると、

「だれかがまた恋に破れたのだ」

と諒解しあって、己れの経験を思い起こした客たちはそれぞれに帽子やサングラスを深く傾け、店員の女の子は胸を痛めたという―――

・・・基本的に男社会を前提としていた、とそれだけで否定されるのでしょうけど、70年代まではどこかに残っていた「同質性」を特徴とする日本社会は滅び、今やどこにも「誰もが同じことを諒解できる」あたたかな社会は無くなったのだ。

されば、あちこちにおそろしいバケモノどもが潜んでいるのでしょうねえ。

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北宋の終わり、(フィクションの世界では)梁山泊に108人のアウトローたちが立て籠もった時代のこと。

蒋頴叔というひとが発運使(運輸監督官)となって運河の管理に当たっていたとき、長江と大運河の合流地に近い江蘇・泰州の地に徐神公という術士があって、未来のことを予知することができるというウワサであったので、興味本位で訪ねてみた。

坐定了無言説。

坐定まり了るも言説無し。

対座して準備は整ったのだが、徐神公は何も語ろうとしない。

しばらく待っていたが徐は香の烟の中で目を閉じてじっとしているばかりである。

蒋は多忙な公職にある身、しびれを切らせて立ち上がろうとした。

そのとき、徐は口を開いた。目は閉じたままである。

天上也不静、人世更不定畳。

天上また静かならず、人世さらに畳を定めず。

天の上でさえ騒ぎが起こっているのであるから、人の世の者が座席にきちりと座っていることなどできはすまいのう。

蒋はそれを聞いて座りなおし、

「天上に何が起こっているとおっしゃるのかな」

と問うた。

徐、曰く、

天上已遣五百魔王来世間作官、不定畳、不定畳。

天上すでに五百魔王を遣りて世間に来たりて官と作す、畳を定めず、畳を定めず。

天上からはすでに五百魔王がこの世間に遣わされ、あちこちで役人になっているのじゃ、じっと座っておられようか、じっと座っておられようか。

「そのモノたちは地上で何をしようというのかな」

と問うたが、徐はまた黙りこくってしまって答えない。

しばらくあって、蒋は

「世間のことは問いますまい。わしの運勢を教えてくだされ」

と問うてみた。

徐は言うて曰く、

只発運亦是一赤天魔王也。

ただ発運もまたこれ、一赤天魔王なり。

実は、発運使さま(蒋のことである)もまた、その中の一人の赤天魔王なのですな。

それ以降、何を聞いても目を閉じたまま一言も答えることはなかった、ということである。

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その後、蒋頴叔の官僚人生に特段のことは無かった、ということである。何子遠「春渚紀聞」巻二より。

五百魔王は、今やシナから我が国にお見えになって廟堂やら木鐸やらを支配しておられるのかも知れませんよ。各地で官製暴動を起こしているやつらもひどいやつらですが、暴動を「デモ」と訳し続ける○HKとか・・・。「天空のス○ル」を当てないといけないときに「友好」がウソだとバレちゃったらまずいですからねー。と云爾。

わたしは現代史家ですから、何が起こっているのかこの目で見たかった。本当に報道が無視していいような運動なのか、本当に「右翼」がやっているのだろうか―――という理由もあって、16日の「頑張れ日本 尖閣抗議集会」に行ってきました。そこからデモに参加し、さらに中国大使館に抗議しに行きました。
本当に「いい日本人」の集会・デモでしたよ。みんな怒っているよ。チュウゴクにも、今の政府にも、マスゴミにも。わたしもきれいごとを言っておきながらビデオを公開しない政府と、何が目的なのか、日中友好を演じ続けるマスゴミ、そしてシナ政府・シナ人に頭に来ているので怒っております。警備の警察のひとにはご苦労さまです、という気持ちだったのですが、シナ大使館前では警察のひとたちコワかったなあ。長野で日本人に「だけ」警棒を振り上げた、というのは本当かも知れませんね。また行くぞー。

 

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