令和2年8月3日(月)  目次へ  前回に戻る

今夜は不吉な色の満月が浮かんでいた。ニンゲンにとっては不吉でも、妖怪にとってはシアワセであるかもでカッパ。

老子のじじい、意外と足が速くて追いつけませんでちた。しかたがないので、今日も肝冷童子が更新いたちまちゅ。なお、「今年は夏休みないんだから出勤しろ!」と呼び出され、暑いのに職場にいました(何もしていない、いや、コドモだからできないのだが)。コドモなのに・・・。

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今日は月が異様に光っていますね。なんやらぶくぶくと水膨れしたみたいに普段より大きく見えます。明日未明に満月になるようなんでちゅが―――。

古い占いの書を閲するに、

月変色。

月、色を変う。

「月光の色が変わったときの占い」

というのがあります。

曰く、

青為飢与疫、   青きは飢えと疫と為り、

赤為争与兵、   赤きは争いと兵と為り、

黄為徳与喜、   黄なるは徳と喜びと為り、

白為旱与喪、   白きは旱と喪と為り、

黒為水、民半死。 黒きは水と為りて、民半ばは死せん。

 青い色に変わったときは、飢餓と疫病がやってくるだろう。

 赤い色に変わったときは、戦争と軍隊の支配がやってくるだろう。

 黄色いときは、徳のある政治に喜びあふれることとなろう。

 白い色に変わったときは、ひでりと重要な人物の死があるだろう。

 黒く変わったときには、水害―――ひとびとはその半ばが死ぬ。

うひゃー。いいことがある確率は五分の一しかありませんよ。みなちゃまは今日の月を眺めて何色に見えましたかな?

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「京氏妖占伝」「開元占経」巻十一所引)より。「妖占伝」なんて、むちゃくちゃかっこいい書名ですね。京氏、といわれると漢の易学者・京房を想ってしまいますが、京房の「易伝」とは違う書物で、京房ではなくその一派の誰かの著、と伝承されているものです。

チャイナが尖閣侵攻予告みたいなことを宣言しはじめました。国内の一部メディアの狂乱を見れば、まことになにやら情報戦の様を呈してきているようにも思えます。コドモの感想でちゅけどね。

 

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