令和元年6月12日(水)  目次へ  前回に戻る

梅雨の合間で曇りで涼しいので、わずかにやる気の出たドウブツもあるようだが、地中から出るほどまでの力は無い。

今日は人間ドックに行った。バリウム食って美味かった。腹減って晩にお好み焼き食ったら美味かった。うだうだ。

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うだうだしててもしようがないので、清の時代に張五緯が贈ってくれた「八宜家訓」というのをご紹介します。

持己宜謹、 己を持するにはよろしく謹なるべく、

待人宜厚。 人を待つにはよろしく厚なるべし。

 自己の在り方としては、謹直であるようにしなさい。

 他人に対するときには、情け深くあるようにしなさい。

居家宜倹、 家に居るにはよろしく倹なるべく、

処世宜謙。 世に処するにはよろしく謙なるべし。

 家に居るときには、倹(つつ)ましやかにしてればよろしい。

 世間に出たときは、人にへりくだっていればよろしい。

当官宜畏、 官に当たってはよろしく畏なるべく、

臨民宜敬。 民に臨むにはよろしく敬なるべし。

 役人になったときは、何事も畏れ謹んで行わねばならない。

 人民に対しては、いつも緊張して行動しなければならない。

御下宜体、 下を御するにはよろしく体すべく、

用人宜信。 人を用いるにはよろしく信ずべし。

 部下を使う際は、自分の意志を体してくれるよう指示すべきだが、

人を用いる以上、その人を信用して任してしまうとよろしい。

張家ぱ陽の有力者で、

曾以七世同居受旌。

かつて七世同居を以て旌を受く。

かつて、七代前のご先祖を同じくする一族が一つところに集まっているということで、親族の好誼なるを以て表彰されたという家柄だ。

張五緯本人も太守まで務めたのである。

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清・趙慎畛「楡巣雑識」下巻より。こういうのはどうしても「親父の小言」になってしまいますね。

 

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