平成29年10月26日(木)  目次へ  前回に戻る

じゃがおやじ農場をクビになった。それで開放感でいっぱいになったのかもしれない・・・

昨日はひどい目に遭いました。いやほんと、立てないぐらいになったんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日はなんとか起き上がって、托鉢に出かけた。

乞食入城市、 乞食して城市に入り、

路逢一老翁。 路に一老翁に逢えり。

 托鉢しに町なかに行ったら、

 路上でじじいに出会った。

問我師何事、 我に問う、「師、何事ぞ、

住彼白雲峰。 かの白雲峰に住める」

 わしに向かってじじい言う、「和尚はどうして

 あの白い雲のかかる高い山中に棲んでおるのじゃな?」

我問子何事、 我は問う、「子、何事ぞ、

住此紅塵中。 この紅塵の中に住める」

 わしはじじいに向かって言った、「おまえさんこそどうして

 この赤茶けた塵の立ちこめる繁華街に棲んでおられるのかな?」

「いっひっひ」

「うっしっし」

欲答両不道、 答えんと欲して両つながら道(い)わざるに、

夢破五更鐘。 夢は破れたり、五更の鐘。

 お互い答えようとして、しかしまだコトバにならない―――

 というところで、夜明けの鐘が鳴り響き、わしは夢から醒めたのじゃった。

おしまい。なんと、この詩は夢落ちでした。そうか、わしはまだ昨日の飲み会のお酒が残っていて、部屋で寝ていて、夢をみていたのか。しかもよく考えたら托鉢僧ではなくて、まだただの社会人だった時代のままであった。

・・・・・・・・・・・・・

大愚良寛「夢中問答」詩。さらに目覚めたらまだ明日一日平日とは・・・、おっとマズイ、これではわしがニンゲンのように見えてしまうわい。

ちがうのでぶー、わしはぶたなのでぶー。ぶただから出勤しないのでぶー。

 

次へ