平成29年7月10日(月)  目次へ  前回に戻る

コップ酒を飲んで、立ち飲み酒場でとぐろをまくモグとぶた天使。生死を超越した方々である。

月曜日。疲れましたあ。あとまだ四日もあるのか。絶望してしまいますよ・・・。

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平日にこそ、生きるとか死ぬとかいうことも考えてみたいと思います。

欲識生死譬、 生死の譬えを識らんと欲せば、

且将氷水比。 しばらく冰水の比を将いん。

 生きること、死ぬことについて、何にたとえればよろしかろうか。

 とりあえずは、氷と水の関係を使ってみることにいたしましょう。

水結即成氷、 水結ぼおれば即ち氷と成り、

氷消返成水。 氷消(と)くれば返って水と成る。

水が固まって結合するとすなわち氷になり、

氷が融けると水に戻る。

ただそれだけ。

固まるか融けるかは、外界の影響による。あたたかくなろう、とか、冷たくなろう、と水が考えるわけではない。

生と死もまったく同じことですよ。

已死必応生、 すでに死すれば必ずまさに生まるるべく、

出生還復死。 生に出づれば還ってまた死す。

死んでしまったならば、必ずまた生まれてくることになるし、

生まれ出でたらかえってまた死ぬことになるわけです。

氷水不相傷、 氷水相傷つくることなく、

生死還双美。 生死またふたつながら美(よ)し。

氷と水は、互いに損ないあうような間柄ではなく、

生きると死ぬるとは、これもまた、どちらもすばらしいものである。

位相の変化みたいなもので生死を説明する、ということであろうか。

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「寒山詩」より。

(*´▽`*) よかった。こちら側もあちら側も、どちらもすばらしいのだ。急いであちら側に行ってもしいし、もう少しこちら側にいてもいいみたいです。どうしようかなあ。

 

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