平成29年7月5日(水)  目次へ  前回に戻る

どんどんぶた化し、今や食欲と睡眠欲と、夏涼しく冬暖かからんとする官能欲ぐらいしか残っていない・・・が、それでもなお、世俗社会に魅力はあるであろうか。

九州ではたいへんな豪雨だそうですが、関東は台風も過ぎてふつうの日に。

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明日もツラい予定。ならば今宵だけでも、官能の淵に沈むべきか。ぶくぶく。

我把你這張嘴、  我は你(なんじ)の這(こ)の張嘴を把りて、

比成着一箇酒杯。 比して一箇の酒杯に成着せん。

 わしはおまえのそのつんとしたくちびるを、

 ひとつのさかづきにたとえてみよう。

ひっひっひ、と、エロじじいになって、妖艶な女のくちびるを想像してみればいい、と思いますよ。ぶくぶく。

蓋不尽葡萄美酒、 なんぞ葡萄の美酒を尽くさずして、

譲我時常酔。    我をして時に常に酔わしめざるや。

 (おまえのくちびるというこのさかずきに)なみなみと注がれた葡萄の美酒を、

 わしは飲みほして、いつもいつも酔っていたいものぢゃ。

ひっひっひ。

我把你這対乳頭、 我は你の這の対なる乳頭を把りて、

比成着両座墳墓。 比して両座の墳墓と成着せん。

 わしは、おまえのそのふたつのまるい乳房を、

 ふたつ並びの墓石にたとえてみよう。

我們倆睡在墓中、 我らふたりながら墓中に在りて睡り、

血液児化成甘露。 血液児、化して甘露と成らん。

 わしらはふたり枕をならべて墓中にとわに眠れば、

 (つながれた手を通して互いに浸透しあった)わしらの血は、永遠の命をもたらす甘露へと変化する。

不老不死になって、おまえとのう、ひっひっひ・・・。

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この詩の作者は郭沫若大先生(1892〜1978)。題名は「愛的女神」(愛の女神)。先生の豊富な女性遍歴の中で、これはおそらく時期的に日本で佐藤女史と知り合ったころの作品かと思いますが、もちろん先生の若いころの詩なので、じじいの心で読んではいけません。先生は晩年、文化大革命への処し方で知識人の生き方の一つの典型をお示しくださったのだが、これは若いころのなのでまだ汚れていない?かも。 米田祐太郎翻訳編修「支那艶詩選」(昭和3年支那文献刊行会発行・支那珍籍全集第十三巻)所収。

ちなみに当方はポータブル心電図も着けておりますので、官能の淵に沈むことはありません。なっとう定食たべて早く寝ます。なお、「日本推理小説史上に残る名作」と謳われる山田風太郎先生の「妖異金瓶梅」(扶桑社文庫版)をブッ〇オフで見つけて買ってきたのでこれを読もう・・・かと思いましたが、興奮して寝られないといけないので週末までガマンします。(泪)

 

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