平成28年10月18日(火)  目次へ  前回に戻る

三人いてタコ焼きが六個しかなければ二個でしようがないと思うが、七個の時に二個でいい、と思い切るのは難しい。

昨日からこれで二日連続で生きていたので、疲れた。

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疲れる原因の一つには、うじうじと悩み続けるという思い切りの悪さもあるのだと思いますよ。もっとスカッと行きましょう。

心体便是天体。

心の体はすなわちこれ天の体なり。

人間の心の在り方は、そのまま天象の在り方であるのですから。

人間の心にはいろんな思いが沸くけれども、

一念之喜、景星慶雲。 一念の喜びは景星慶雲なり。

一念之怒、震雷暴雨。 一念の怒りは震雷暴雨なり。

一念之慈、和風甘露。 一念の慈しみは和風甘露なり。

一念之厳、烈日秋霜。 一念の厳しさは烈日秋霜なり。

 ふときざした喜びの思いは、宇宙のめでたい予兆の星、あるいはよろこびを呼ぶ雲である。

 ふときざした怒りの思いは、いなびかりであり雷鳴であり、あるいは激しい雨である。

 ふときざした慈しみの思いは、やわらかな春風、あるいは真夏に降るめぐみの雨である。

 ふときざした厳しい思いは、夏の太陽、あるいは晩秋の霜である。

何者少得。

何ものをか少(か)き得ん。

どれも天象として無くてはならないものばかりである(から、人の心に沸く思いもすべてひととして必要な感情なのである)。

でも、いつまでも喜んで人に驕ったり、いつまでも怒り続けていてはいけません。

只要随起随滅、廓然無碍。便与太虚同体。

ただ、随いて起こり随いて滅し、廓然として碍無きを要す。すなわち太虚と同体なり。

ただ、これらの感情が起こればただちに消滅させてしまい、思いが過ぎた後は、さっぱりひろびとして、さえぎるものが何もないようにするようにしてください。そうすればすなわち大宇宙の在り方と同じなのである。

よし、さっぱりひろびろとした性格になるぞー。

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―――と思って、そうなれたら苦労しませんけどね。「菜根譚」前集第172則

本日は廣島カープ黒田投手が引退を表明。スカッとした引き際である。

 

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