平成27年11月9日(月)  目次へ  前回に戻る

腹話術を用いて、自分の言いたいことを人形にぶつぶつ言わせるひともいる。

やっと今週一日目終了。ツラかった。いろいろぶつぶつ言いたいことも・・・。しかし明日もコドモには無理なシゴトがあ!

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なので、精神のゆとりが足りません。古人のことばをそのまま引用して本日の更新に替えさせていただきまちゅ。

―――じじいの小言(「四可好」(四つの好むべきもの))

酒可好、不可罵座。

酒は好むべきも、罵座すべからず。

酒が好きなのはいいことだが、酒の場で人を罵しるようなことはしてはいかんぞ。

色可好、不可傷生。

色は好むべきも、傷生すべからず。

エッチが好きなのはいいことだが、からだを壊すほどにしてはいかんぞ。

財可好、不可昧心。

財は好むべきも、昧心すべからず。

お金が好きなのはいいことだが、それで心をくらまされて、ほかのことが目に入らなくなってしまってはならんぞ。

気可好、不可越理。

気は好むべきも、理を越ゆるべからず。

気概を持つのが好きなのはいいことだが、道理を無視するようなことはしてはいかんぞ。

酒・色・財・気は「好むべき」ものらしいですが、肝冷一族は年寄りからコドモまで、みんなこの四つが好きではありません。落ちぶれていくのもむべなるかな。

―――じじいの聞く音(「九声」

水之為声有四。有瀑布声、有流泉声、有灘声、有溝澮声。

水の声たるは四有り。瀑布の声有り、流泉の声有り、灘(だん)の声有り、瀆澮(こうかい)の声有り。

水が原因になる音で、聞くにあたいするものが四種類ある。滝の落ちる音、湧き出る泉から流れていく音、急流の音、町中のみぞの音。

風之為声有三。有松濤声、有秋葉声、有波浪声。

風の声たるは三有り。松濤の声有り、秋葉の声有り、波浪の声有り。

風が原因になる音で、聞くにあたいするものが三種類ある。松風の音、秋の落ち葉の音、波の音。

雨之為声有二。有梧葉荷葉上声、有承簷溜竹筩中声。

雨の声たるは二有り。梧葉・荷葉上の声有り、簷溜(えんりゅう)を竹筩(ちくとう)の中に承(う)くるの声有り。

雨が原因になる音で、聞くにあたいするものが二種類ある。あおぎりやハスの葉に落ちる雨音、軒先から垂れてくる雨だれを竹筒の樋で受けるときの音。

好きにしろ、という感じですね。いくつかは首肯すべきもののあるものの。

―――じじいの感慨

能間世人之所忙者、方能忙世人之所間。

よく世人の忙しきところに間(かん)なる者にして、はじめてよく世人の間(かん)なるところに忙わし。

ふつうのひとがせこせこと頑張るところに興味が無いひとであって、はじめてふつうのひとに興味の無いところにせこせこと頑張ることができる。

何か、マニアックなコトが好きなじじいなんでしょうな。

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いずれも清・張潮「幽夢影」より。

じじいになると好き放題にこんなことをぶつぶつ言っているのが好きになるみたいである。わからないでもないのだが。でちゅ。

 

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