平成26年3月19日(水)  目次へ  前回に戻る

 

今日は飲み会。おいらも沖縄に行きたいなあ・・・。

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閑話休題。

清の雲間のひと李日華の曽祖父は、明末に襄陽の知事をしていたそうである。

その在任中のこと、

一日内堂忽見四柱有人面千百、大如指。環柱鱗次。

一日、内堂にてたちまち四柱に人面千百、大いさ指のごときもの有るを見る。柱を環りて鱗次せり。

ある日、官舎の執務室の四方の柱に、突然数百数千の人の顏が浮かび上がったことがあった。それらは大きさは人の指ぐらいしかなかったが、柱をぐるりと、ウロコのように取り巻いているのであった。

知事は物に動ぜぬひとであったので、

「なんじゃこれ?」

と、その人面を子細に調べてみたところ、それは

非土非木、刳之如粉。

土にあらず木にあらず、これを刳れば粉の如し。

土でできているようでも無いし、木でも無いようである。試みに小刀で削ってみると、粉のように散らばってしまった。

「?」

知事はその正体がわからなかった。

「それにしても・・・

面何太小耶。

面、何ぞはなはだ小さきや。

顏にしてはどうしてこんなに小さいのであろうか」

と問いかけたが、もちろん答えは無い。

ところが、翌日になってみると、

四柱皆然、大小如人面。

四柱皆然として大小人面の如し。

四方の柱にはみな昨日のとおり人面があったが、その大きさはちょうど人間の顏の大きさになっていたのである。

「ほほう・・・

可復更大乎。

またさらに大なるべきか。

もっともっと大きくはなれるのかな?」

すると次の日には、

四柱止四面、大如車輪。

四柱にただ四面にして、大いさは車輪の如し。

四本の柱には一面づつ、合せて四つの人面だけになってしまった。ただ、その大きさはまるで車輪ぐらいもあったのである。

しかるに、

亦無他異。

また他異無し。

それ以上に不思議なことは何も起こらなかった。

ただし、建物が火で焼ける前兆ではないか、という意見もあった。その後いくばくも無くして明は滅び、庁舎も賊兵に襲われたから、その意見が正しかったのかも知れない。

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清・東軒主人「述異記」巻中より。科学的には、人面とみえたのは「粘菌」ではないかと思われます。そしてこの知事さんも、ほんとはもっと驚いてびびって騒いで人を呼び寄せたりしたのではないかと思います。が、子孫に伝えている間に一部の事象は意図的に(あるいは忘れてしまって)話さなかったのではないでしょうか。

昨日から臺灣の立法院が民衆に占拠されているらしいですが、あまり我が国では報道されていないのは何故かな。

 

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