平成25年10月8日(火)  目次へ  前回に戻る

 

今日はつらかった。しかし明日はもっとつらかろうと予想される。

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ところで、会社や学校で孤立している人はつらいと思います。が、実はこれはいい状態であることが判明しました。

仕宦以孤寒為安身。

仕宦は孤寒を以て安身と為す。

会社つとめは、孤立し後ろ盾も無い状態でこそ、安らかな状態である。

いろいろ付き合いがあったり、後ろ盾から期待される、よりは孤立している方がベターだ、というのである。

読書以飢餓為進道。

読書は飢餓を以て進道と為す。

読書・学問は、貧しくて食うものもない状態でこそ、大いに進むものである。

学問は立身の方法であるから、ハングリー精神が無いと学問は進まない、というのである。

居家以無事為平安。

居家には無事を以て平安と為す。

家庭の中では、なんにも起こらないのが一番の平和である。

これはそうなのでしょう。

朋友以相見疎為久要。

朋友は相見ること疎なるを以て久要と為す。

友人との関係については、会うことが頻繁でない、滅多に会わない、というのが長続きをする秘訣である。

わたしには滅多に会わない、というひと以外に友人いないので、対偶だか逆だか忘れましたがこの命題はそのとおりかも知れません。

以上四つの「以・・・為・・・」は、

理到之言也。

理到るの言なり。

まったくすじの通った言葉ではないか。

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と、わたしが言っているのではなくて、明・鄭瑄「昨非庵日纂」巻十四に書いてあったのであるから、みなさん信用してもいいのですぞ。

 

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