平成25年8月22日(木)  目次へ  前回に戻る

 

問題だらけ。

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唐の建国間もない永徽年間(650〜656)に崔爽というひとあり。

毎食生魚、三斗乃足。

つねに生魚を食らい、三斗にしてすなわち足る。

毎食、生の魚を食べ、十数キログラム食べてやっと満足するのであった。

あるとき、腹が減ったといって、鱠(生魚の切り身)が完成しないうちに切った分だけ持ってこさせて食べ始めた。

しばらくすると突如腹痛を訴え、一刻ばかり苦しんだ末、

遂吐一物、状如蝦蟇。

遂に一物の、状蝦蟇の如きを吐く。

とうとうガマガエルのような変なモノを吐き出した。

これ以後、二度と生魚を食べなくなったという。

その一族に崔融というひとあり。

毎食大いに食っていたが、ある日、腹が痛いといいだした。

腹中蟲蝕極痛不能忍。

腹中に蟲蝕して痛を極め忍ぶあたわず。

ハラの中でムシがあちこち食い破るらしく、痛くてたまらなかった。

このため食べることもできなくなって百日ほどした後、

有一物如守宮、従下部出。

一物の守宮の如き有りて、下部より出づ。

ヤモリのような変なモノが肛門から出た。

「ああ、やっと出た」

とほっとしたのか、崔融は

須臾而卒。

須臾にして卒す。

まもなく死んでしまった。

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唐・張鷟「朝野僉載」より。

腹の中に変なモノがいるのも問題ですが、問題だらけなのも困ります。どうすればいいのであろうか。

 

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