平成24年3月15日(木)  目次へ  前回に戻る

 

本日の夕刻は妙齢の女性数名と同席する幸運に恵まれた。こんな幸運に恵まれるということは、おそらくわしはおのれの命運を使い果たしてしまったであろうから、もう長くないのであろうなあ、と確信しました。のでバカ食いしました。

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さて、今日はみなさんに一緒に考えてもらいたいのでございます。

氷と炭火の二つの関係について。

A 韓非子・顕学篇にいう、

氷炭不相容、寒暑兼時不至。

氷炭はあい容れず、寒暑は時を兼ねて至らず。

氷と炭火は同じ器の中に容れておくことはできない。寒い時と暑い時は一緒には来ない。

ということで、この二つは仲の悪いもの、のように見えます。

が、

B 淮南子・説山訓にはいう、

天下莫相憎於膠漆、而莫相愛於氷炭。膠漆相賊、氷炭相息也。

天下に膠漆より相憎むはなく、氷炭より相愛するはなし。膠漆はあい賊し、氷炭はあい息するなり。

この世の中に、にかわとうるしほど憎しみあっているものがありましょうか。一方、氷と炭火ほど愛し合っているものがありましょうか。

にかわとうるしはぴったりと取っ組み合ったまま動こうともしないほどなのです。氷は炭火の火を消して、燃え尽きるのを防ごうとしてやりますし、炭火の方は氷を溶かして、水に戻してやろうとしているのです。

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AとB、どちらが正しいと思いますかな。

 

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