平成23年8月10日(水)  目次へ  前回に戻る

 

円高はもはやみぞうゆうの状態になってきましたなあ。みぞうゆうのひとはリーマンショックのときに頑張ったけど、今のひとたちは「手をこまねいている」ように見えるのですが、ほんとにこんな状態でいいのかな。かなわぬまでもなりふりかまわぬ抵抗を示さないと、今の当路者たちは子子孫孫から悪罵され、秦檜夫婦のように唾吐きかけられ続けることにならないのかな。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

一年始有一年春。  一年始めて有り 一年の春。

百歳曾無百歳人。  百歳かつて無し 百歳の人。

能向花前幾回酔。  よく花前に向かいて幾回か酔わん。

十千沽酒莫辞貧。  十千 酒を沽(か)い、貧を辞するなかれ。

 一年の最初にはいつもその年の春が来るけれど、

 百年の間一度も百歳の人に会うことはない。

 咲く花を前にして酒を呑むことができるのは、一生にいったい何回ほどであろうか。

 されば一斗一万銭(10×1000)の美酒を買おうではないか。―――カネが無いとて逃げることなかれ。

円高になると、一斗1万円が7500円ぐらいになるかな? 花見酒の経済、なんて言っていたころが懐かしいです。

なお、ゲンダイでは100歳のひとには人生に一二度は会えるかも知れないですね。「唐詩選」巻八・崔敏童「城東の荘に宴す」より。

 

表紙へ  次へ