平成23年5月16日(月)  目次へ  前回に戻る

 

やっぱり写真ダメでしたね。・・・まあ何をやってもダメ、なんですからこれだけうまく行くはずはないですわなあ。

・・・・・・・・・・・・・

今日も明日も仕事です。眠い。しようがないので、今日は「幽夢影」より、「十恨」。のうち五恨までを挙げてみます。

一恨:書嚢易蛀。(書嚢(しょのう)、蛀(むしく)いしやすし。)

第一に残念なことは、書物を包む函はむしくいしやすい、ということだ。

蛀(シュ)は「キクイムシ」。書物はすばらしいものですが、一方でムシに食われてしまうことがある。すばらしいモノの中に一点の残念なことがあるのを、「恨」といっているようです。

二恨:夏夜有蚊。(夏夜に蚊あり。)

第二に残念なことは、(昼間の暑熱もおさまった)夏の夜は(清々しいものだが)、蚊がうるさくてかなわぬ、ということだ。

これでは戸外で安らうことができぬというのである。

三恨:月台易漏。(月台、漏しやすし。)

第三に残念なことは、月見に楼上にあると、時の流れが速すぎる、ということだ。

「漏」(ロウ)はもと水時計のことで、それが数える時間の流れも指します。

四恨:菊葉多焦。(菊葉には焦多し。)

第四に残念なことは、菊の葉には焦げくさいにおいがする、ということだ。

あんまり感じたことありませんでしたが、そういうものらしい。焦げくさいにおいは雅致をさまたげるものなのであろう。

五恨:松多大蟻。(松に大蟻多し。)

第五に残念なことは、松の木にはよく大きなアリがうじゃうじゃしている、ということである。

個人的には、アリは飛ばないのでそんなにキライでも無いのですが、うじょうじょいるといやですね。

・・・・・・・・・・・・・・

以下、第六以降は明日にします。

真恨:事業煩心。(事業の心を煩わす。)

まことに残念なことは、おもてのシゴトがあることである。

 

表紙へ  次へ