平成30年4月18日(水)  目次へ  前回に戻る

すさまじいまでのやる気の無さと無能力・・・。どんどんナマケモノへの尊敬の念が増すぶたとのたちであった。

あと二日。ここからが胸突き八丁なのだ・・・。

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それにしてもやる気ないなー。

六朝時代のことだそうですが、湖南・桂陽の羅君章というひと、

二十許都未有意学問。

二十ばかりのころ、すべていまだ学問に意有らざりき。

二十歳前後のころは、まだまったく学問する意欲がなかった。

生活は自堕落で、

常昼寝。

常に昼に寝(い)ねたり。

いつもいつも、昼間からごろごろ寝ていた。

んだそうです。

ある日、やはりごろごろ昼寝していて、

夢得一鳥卵五色雑光、不似人間物。

夢に一鳥卵の五色に光を雑え、人間(じんかん)の物に似ざるを得たり。

五色にきらきらと輝く鳥のタマゴを手に入れた夢を見た。このタマゴ、どうみてもこの世のものではないみたいである。

「毒々しいぐらいぴかぴかと美味そうだなあ」

夢中因取呑之。

夢中に因りてこれを取りて呑む。

夢の中で、美味そうだったのでこのタマゴを割って中身を呑んでしまった。

「むしゃむしゃ・・・。ん? なんか力が湧いてきたぞ」。

於是漸有志、向遂更勤学、読九経以清才聞。

ここにおいてようやくに志有りて、遂に更に学に勤めんとするに向かい、九経を読みて以て才聞を清うす。

このときから、だんだんもっともっと勉強しようというキモチが湧いてきて、九つの古典を熟読し、清新な才能と評判を得ることができるようになったのである。

「九経」は詩・書・易・三礼(「周礼」「儀礼」「小戴礼記」)・春秋三伝(「左氏伝」「公羊伝」「穀梁伝」)のことです。

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南朝宋・劉義慶「幽明録」より。この「不思議なタマゴ」を食べればやる気出てくるかも知れません。が、そうでない限りもうムリだー。限界だー。うだうだー。

 

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