平成30年2月25日(日)  目次へ  前回に戻る

刀は抜いたものの、キレることもできず、泣き寝入りするしかないぶたとののサダメ。少しでも前向きにやっていければいいのだが・・・。

週末は、来週こそ少しでも前向きに生きよう、と思っているのですが、やはり無理か。

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明の時代、金陵(南京)には、北京同様に丞相府が置かれていたのですが、そこには

有樹名五穀樹。

樹有りて五穀樹と名づく。

「五穀の木」といわれる木があったんじゃ。

変な名前の気になる木ですが、

一樹而兼五種、為五穀豊歉之徴。

一樹にして五種を兼ね、五穀の豊と歉(けん)の徴を為す。

一本の木なんじゃが、五種類の植物の特徴があった。そして、この木がどんな様子か、で、五穀の豊作と不足の予測をすることができたんじゃ。

例えば、

如其年麦熟、則樹発麦、其年黍熟、則樹生黍葉。五穀皆然。

その年、麦熟さば、すなわち樹、麦を発し、その年、黍熟さば、すなわち樹に黍の葉生ずるが如し。五穀みな然り。

その年にムギが豊作になるなら、その前にこの木にはムギが成る。その年にキビがたくさんできるなら、その前にこの木にキビの葉が出る。ほかのイネ、ヒエ、アワ、もみな同様であったのじゃ。

ウソだと思うであろうが、わしは見たことないけど、南京中丞であった沈観頤殿が見たことがある、と言っていたのだから本当である。

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「続耳譚」巻六より。パンの木もあるのだから五穀の木もあるであろう。すばらしい大自然の力だ。われわれも少しでも前向きにいこうではないですか・・・ぐぎぎ。

 

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