平成29年4月30日(日)  目次へ  前回に戻る

遊びほうけているうちに、日曜日が暮れていくのサー。四月も終わっていくのサー。

なんとまた明日も出勤。コドモなのに。出勤するのはコドモであることに反しているのでは?

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明の名士・項中展は、名を聲国といい、「三反」(三つの「反する」こと)を以て称された。

其人則甚静、其文則甚動、反一。

そのひと甚だ静にして、その文甚だ動、反の一なり。

そのひとがらはたいへん物静かであられたが、そのくせ、その書く文章はたいへん激しかった。これが「反すること」の一つめ。

其書満家、其言事如不出口、反二。

その書家に満つるも、その事を言うは口を出でざるが如し、反の二なり。

その家には書物がいっぱいで、たいへんな学識を持っているのに、そのくせ、何かについて物を言おうとしてもオロカで口からコトバが出てこないかのようであった。これが「反すること」の二つめ。

寛以待衆人、厳以自律、反三。

寛以て衆人を待ち、厳以て自ら律す、反の三なり。

まわりのひとびとには寛大だったが、そのくせ、自らに対しては厳格であった。これが「反すること」の三つめ。

みなさんも真似してみましょう。

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清・鄭仲夔「冷賞」巻五より。

アタマのねじが緩みはじめているので、明日は出勤することに「反して」、居眠りしたりぼけーとしたり、をしてしまうことでしょう。労働生産性低いと思いますよ。

 

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