平成28年6月15日(水)  目次へ  前回に戻る

夏に隠れて眠っていたい。

夏になってまいりました。もうバテはじめてまいりました。身も、心も。

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仰天天碧如海、 天を仰げば天は碧(あお)くして海の如く、

看雲雲白似波。 雲を看れば雲は白くして波に似たり。

 空を仰げば空は青くて、まるで海のようである。

 雲を見れば雲は白くて、まるで波のようである。

光満地花満樹、 光は地に満ち、花は樹に満つるも、

愁居奈春色何。 愁い居らば春色を奈何(いかん)せん。

 光は地上に満ちている。

花は木々に満ちている。

 けれど、わたしの心は悩み、この春の景色もどうにも心に響かないのだ。

口語訳はほとんど不要でしたね。

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河上肇先生六言絶句「春色」。「春の色」という題ですが、実際には六月に作ったそうです。昭和十六年の作。

わたしも体は夏バテの上に(職業問題で)愁い居ります。いかんすることもできず。もう寝ます。眠れるならば・・・。明日いいことあるカモだが・・・。

 

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