平成27年12月2日(水)  目次へ  前回に戻る

おもろちゃんは何に焦っているのか?

やっと週の半分。感情なくなってきた。

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春秋の覇者として名高い斉の桓公(在位前685〜前642)、夜、お忍びで城門を出て、郊外の村落を巡回していたところ、一人の男が

疾撃其牛角、高歌。

疾くその牛の角を撃ち、高歌す。

自分のウシの角を、早いテンポでたたきながら、大声で歌をうたっているのに出会った。

その歌に曰く、

南山研、  南山は研なり、

白石爛。  白石は爛たり。

 南の山は険しいが、

そこには白い宝石がきらめいている。(そのように、人目につかないところにこそ、賢者はひそんでいるものだ。)

生不遭堯与舜禅、 生まれて堯と舜の禅(ゆず)りに遭わず、

短布単衣適至骭。 短布、単衣、適(まさ)に骭(かん)に至るのみ。

従昏飯牛薄夜半。 昏より牛に飯し、夜半に薄(せま)る。

長夜曼曼何時旦。 長夜曼曼、何れの時にか旦(あ)けん。

 わしの生まれた時代は、古代の聖なる天子・堯さまと舜さまが位を譲り合ったような暮らしやすい理想の時代ではなく、

 わしは短い布でつくった単衣の、やっとスネまでしか無いのを着ているばかり。

 夕方に(外でのシゴトから戻って)ウシにエサをやり、しごとをすべて終えるのはもう夜半ごろ。

 この長い絶望的な夜は、だらだらと、いったいいつになったら明けるのか。

「これは立派なひとかもしれん」

桓公召与語、説之。

桓公、召してともに語り、これを説(よろこ)ぶ。

桓公は呼び寄せてともに語りあい、その男の考えがたいへん気に入った。

そこでただちに大夫に任命した。これが寗戚(ねいせき)である。

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「蒙求」巻中に引く「三斉略記」より。

おいらは、夜は明けないでほしい。明けるとまた会社でちゅー。

人目につかないところにキジムナがひそんでいたあ!

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