平成27年9月4日(金)  目次へ  前回に戻る

ブタのときはあまり悩まないんですがニンゲンのときはツラい。

ようやく平日だが、また来週が来るのではないかと思うと不安でならない。・・・「来週が来る」なんて不吉なこと考えていてはいけませんよね? よね?

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人有三不祥。

人に三不祥あり。

ニンゲンには、三つの「不吉なこと」がある。

んだそうです。どれか一つでも当てはまることがあれば、シアワセにはなれない。

どんなおそろしいことでしょうか。

幼而不肯事長。

幼にして長に事(つか)うるをがえんぜず。

年若いのに、年長者の指示にしたがおうとしない。

これが一不祥。

賤而不肯事貴。

賤にして貴に事うるをがえんぜず。

身分が低いのに、身分の高いひとの指示にしたがおうとしない。

これが二不祥。

三不祥目は、

不肖而不肯事賢。

不肖にして賢に事うるをがえんぜず。

あんまり能力が無いのに、賢者の指導にしたがおうとしない。

是人之三不祥也。

これ人の三不祥なり。

これがニンゲンの三つの「不吉なこと」である。

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「荀子」より(「小学」巻二所収)

確かにすべて不吉そうでおそろしいですなあ。この中では、一不祥、二不祥はすぐに判断できるからいいのですが、三不祥目は自分が賢者で相手が不肖、とみなさん思い込んでいるから、なかなか判断できなくてやってしまいそうでなりません。

みなさんに「ついてないな」というようなことが起こるとしたら、三不祥目をやってしまって不吉になっていたんだ、ということだと思いますよ。おそらく。

 

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