平成27年6月21日(日)  目次へ  前回に戻る

ホンモノより木の方がよくハタラくかも知れんね。

今日は午後から雨降ってきましたが、夜は晴れ。雨上がりの空に細い月が出ていたぜ。明日、月曜日なのに晴れたらもうガマンできないので会社に行かないことにします。

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前漢の路温舒は奸臣らが罪人をでっちあげて自らの手柄にして出世する世相を嘆いて、

画地為獄議不入、  地を画して獄と為さば議するも入らず、

刻木為吏期不対。  木を刻んで吏と為さば対せざるを期す。

 地面にこう線を引きまして、こっち側は牢屋の中、そっち側は外、ということにします。これであれば牢に入れてやるとか出してやるとかいった告げ口が起こるはずがない。

木を刻んで人形を作って、これを役人であることにします。それならば、こんな事件があったとかあの人が犯人だとかいった不要な状況報告がなされなくなることを期待できる。

発想の転換ですね。

ホントの牢屋や役人は要りませんので、廃止できます。「画獄木吏」で覚えておいてください。

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「漢書」巻51「路温舒伝」より。

わたくしもそのとおりだと思います。なので、明日からは木を刻んだやつを会社に行かせます。

 

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