平成24年12月10日(月)  目次へ  前回に戻る

 

月曜日終わった。あと・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

南北朝・北斉(551〜578)の武将・彭楽

勇猛無双。

と言われた猛将であった。

沙苑の地で北周の宇文護の軍と戦ったとき、

楽乗酔深入、被刺肝腸倶出。

楽は酔いに乗じて深入し、刺されて肝・腸ともに出づ。

彭楽は酒に酔って闘い、敵陣深く入り込んで刺され、傷口から肝臓と腸が飛び出した。

彭楽、うるさそうに

内之不尽。

これを内(い)れんとするも尽きず。

これらを腹の中に容れなおそうとしたが入り切らない。

「ええい、もうよいわ!」

截去之復入戦。

これを截去してまた戦いに入る。

入り切らない内臓を自ら切り取って棄て、ふたたび乱戦の中に飛び込んで行った。

こうして奮戦すること日の高きより暮れるに及び、ついに宇文護を敗退せしめたのである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

明・徐応秋「玉芝堂談薈」巻九による。なんという勇猛でありましょうか。よし、明日への活力が湧いてきたぞ。みなさんも、がんばろう。

ちなみに今日は佐々木毅先生の「プラトンの呪縛」読了。1998年ごろの本なので今よりまだ状況よし。(民主政治における政治家の人民への)「迎合」を「利益誘導」と言い換えておられた。本格的ポピュリズムの姿を目の当たりにした今となっては、「利益誘導」が如何に健康な政治であったかと懐かしまれるばかりである。

 

表紙へ  次へ