平成23年5月20日(金)  目次へ  前回に戻る

 

今日は飲み会があり、たいへんえらい方と同席したのですぞ。しかし、頭痛がひどく一時間ぐらいで失礼して帰ってこざるを得なくなったのです。

しばらく寝てて先ほど起きた。頭は少し治ったようだが、自己嫌悪甚だしく、○ぬしかないような気がしてきた。

とは思ったものの、わたしは実は肝冷斎の傀儡(人形)である(本体の肝冷斎は社会がイヤでどこかに逃げたらしく、この数日見かけない)。わしのような傀儡が○んだところでこの世に何の変化もないのだ。取り換えが利くのである。

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更色而不更葉者、松栢也。

色を更(か)うるも葉を更えざるは、松栢なり。

松や柏は、冬になっても、葉の色が少々変わるだけで葉を(落として)取り換えることはない。

更葉而不更條者、衆木也。

葉を更うるも條(えだ)を更えざるは、衆木なり。

たいていの木は、葉を落として取り換えるが、それでも枝を取り換えることはない。

一方、

更條而不更根者、百草也。

條を更うるも根を更えざるは、百草なり。

草花は、枝(茎)は(枯れて)取り換えてしまうが、それでも根っこを取り換えることはない。

さらに、

更根而不更種者、五穀也。

根を更うるも種を更えざるは、五穀なり。

根っこを取り換えてしまうものがあるが、これは毎年同じ種を残す。穀物である。

ところが、ニンゲンには、地位や何かのために自分のすべてを取り換えてしまうものがあるという。

ほんとうであろうか。

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うははー、自分のことだと思ってびびってしまったでしょう? 明・于慎行「穀山筆麈」巻十六より。

バファリン飲んだら気分がよくなってきたので土日の間に○ぬのは止めることにした。しかし、いずれにせよ今日の失態は取り返せないであろう。まずいので、どこかに逃げます。会社用には月曜までに別の傀儡を用意することにする。

 

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