平成22年8月6日(金)  目次へ  前回に戻る

目がしょぼしょぼしてかないませんので、もう寝るのです。

今日は「漢文アリジゴク」を抜け出て、合理的な心はもう無理だろうが、せめてやさしきやまと心でも得られぬものかと柴田宵曲師の「俳諧博物誌」をぶりぶりと読む。

○藻の花や金魚にかかる伊予簾 (   )

  肝稗評:すずしげでいいですなあ。いかにも都市派の詩人の句というべき。

○河童(かわたろ)の恋する宿や夏の月 (   )

  肝稗評:イカした句ですね。カッパも惚れると腑抜けて尻子玉抜かれた状態になるのかな。

○枯野原汽車に化けたる狸あり  (   )

  肝稗評:いまはもういないでしょうねえ。

○鳶ひよろひいよろ神の御立ちげな  (   )

  肝稗評:この句の季語がわかりますかな?

どれもこれも感動的な名句である。俳句は「第二芸術」だから作者が誰であるかに意味はない、と言っていた人もいたそうで、確かにそんな気もしますが、ヒマなひとはこの四句の作者名を当ててみよう。以下のア〜オから選べ。

ア 朱楽菅江

イ 榎本其角

ウ 与謝蕪村

エ 夏目漱石

オ 小林一茶

では。答え合わせは後日。

 

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