令和元年11月21日(木)  目次へ  前回に戻る

「ここで会ったが百年目、おまえにはもう未来はないのニャ!」「そうでちゅか、それはそれは」

最近はもうあんまり未来のこと考えなくていいので楽だなあ。

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清の鍾元先生・孫奇峰があるとき壁に書き付けた言葉―――

人生最繋恋者過去。

人生、最も繋恋するは、過去なり。

おまえがいつも、いちばん気になって惹きつけられているのは、過ぎ去ったことだろう。

最希冀者未来。

最も希冀するは、未来なり。

いちばん何とかならないかと希望をつないでいるのは、これから先のことだろう。

そのくせに、

最悠忽者現在。

最も悠忽なるは、現在なり。

いちばんぼんやりとゆるがせにしてしまっているのが、今このときのことではないのか。

なんだそうです。

此三語、真世人薬石也。

この三語は、真に世人の薬石なり。

「薬石」はクスリと鍼治療の鍼石のこと。要するに治療法です。

以上の三行のコトバこそ、まことに、世間のみなさんがまっとうになるための治療薬であるといえよう。

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清・梁紹壬「両般秋雨盦随筆」巻五より。わたしは効かないみたいですが、もう治っているからだと思うんで、みなさんには効くんじゃないかなあ。

本日は短いのですが、PCが少し動いては止まる、動いては止まる、するので、すごい深夜になってしまいました。もうここまでじゃ。

 

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